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イテこます!ブログ雑記帳

2025.03.16 Sun 「 [PR]
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2008.09.13 Sat 「 食の安全・・・デフレの後遺症雑談
事故米の話が今ニュースで持ちきりだ。北海道で起こった牛肉偽装以来(もしかすると雪印以来か)、同じような食品偽装の話が止まらない。恐らく表面化しているのは一部だけと見て間違いないだろう。はっきりいって偽装は全面的に企業側が悪い。ただその行動へ至る側面に、社会の、そして消費者の持つ「低価格」への過剰信奉がある事も忘れてはならないように思う。

今でもデフレ経済の後遺症は残っている。好景気であったはずのここ数年、世間でその実感が乏しいのは可処分所得が増えてこないから。企業は後々のために、利益を従業員へ還元せずに内部留保してきた。今、景気は後退している。原油価格の高騰により、物価は上がっている。今、日本はスタグフレーションという最悪の事態に陥っている。ますます消費に金が回らない。そんな中で安いものを求められるがあまり、一部の悪どい経営者は、企業努力による効率化ではなく、まったく安易な方法「偽装」という形で、コスト削減を図ってきた。

経済は全て連動している。可処分所得が増えない→消費が増えない→モノが売れない→企業が儲からない→また可処分所得が増えない。その中で利益を確保するために「偽装」という誤った方法が存在している。恐らく発覚している、していないに関わらず色んな場所で。しかしその一方で企業が利益をあげても社会全体の好況感にはあまり寄与しない。実感するのはごく一部の人間だけに留まる。だからいつまで経っても低価格を求める声は収まらず、ゆえに結果として企業も消費者も自分の首を絞めることになる。価格転嫁できないという声はそこら中で聞こえてくる。

本来は企業努力である程度の価格競争が行われてしかるべきだが、今はその限度を超えた状況が多方面で見られる。それだけ原油価格の高騰は社会全体に暗い影を落としている。想像を遥かに超えたレベルで。企業も消費者も今の消費に対する立ち位置をもう一度考え直さなければならない。

通常、価格の中にはある程度安全のコストが含まれているはず。だが今は、ともすればそれを省いてでも低価格である事を求めてくる消費者や小売チェーン、企業が多すぎる。これは重視する部分を間違えている気がする。消費が増えなければ、経済は上手く回らない、企業は上手く動けない、消費者の所得は増えない訳だから。何度も言うがこれに対応するために「偽装」という手段を用いるのは絶対的に間違っている。

世間はもう少し安全に対するコスト意識を持つべき。そして小売チェーンは低価格以外の企業戦略を持つべき。更に企業は安全にかかるコストをもっと世間にアピールすべき。安く売るのが優秀で素晴らしいというのは、デフレというおかしくなった経済状態の時だけで十分。




「コンビニ店長のためのPOP駆け込み寺」
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2008.09.03 Wed 「 傘という技術的停滞雑談

今朝、突然の雨に降られた。慌ててコンビニで500円程度の傘を買った。すぐに雨は止んだ。帰りに電車の中で傘を忘れた。私の中でこの傘は一生を終えた。儚くもわずか一日で。電車に傘を忘れるのもアホな話なのだが・・・。

普段、傘を持ち歩くのが嫌いだ。傘を持ち歩く行為、そのものにとても負担を感じる。他の人がどう感じているかは分からないが、使用する時間の短さのわりに、手を拘束され続け、かつ濡れれば更に持ち歩きにくく、とても不愉快だ。勿論、濡れないためには必要不可欠なのだが、よくこれだけの不便な状況をみんな疑問に思わないなぁ、と不思議に思わないではいられない。

傘を使う機会が訪れる度にいつも思わされているのだが、傘というものはその基本的な構造自体が十年一日のごとく変わっていないのではないだろうか?。柄があり骨があり、布が張られている。十年一日どころか100年単位でほとんど変わっていないような気がする。果たしてこれは本当に最適解としての最終型なのか、それとも単なる世の中の技術的怠慢なだけなのか・・・。(濡れて歩けば良いのだが、それでは自分が良くても周りに迷惑をかけてしまう)

傘の「不」
・持ち歩くのに嵩張って不便(例え折りたたみであっても)
・濡れれば水を含み更に不便、不愉快(折りたたみなら尚更、カバンにも入れられず不便)
・使う時、持ち歩く時、片手を拘束され続け不便
・不使用時かつ手に持つ必要がない時(着座時など)置き場所に困り不便

布も骨組みもない傘が存在すれば、少し高くても売れる気がする。スターウォーズのビームサーベルのように柄の部分だけ。全く技術的な裏づけ無しに書いているので、空疎な空想に過ぎないのだが・・・。ただ、例えば骨組みが無ければ、丸めることもできる。布が無ければ、水を含む不愉快は解消できる。降ってくる水を避けるのに骨組みと布を使うのが本当に最適なのか・・・。傘という形が生まれてからこれだけの技術的革新があったというのに。とても疑問・・・。

だがしかし、実際のところこういう遅々とした進歩しか出来ない状況の裏には、恐らく前提として傘があまりにも安すぎる事がその因となっているのではないだろうか。捨てても惜しくない、落としても惜しくない、置き忘れても惜しくない、今の傘は残念ながらそんな価格設定になっている(最近、自転車もそうなっているような気がするが・・・)。

大量生産、大量消費の名残。どこかでその転換点が出てきて欲しい。安すぎる傘が世の中から駆逐されるような転換点が。それが来なければいつまで経っても不愉快な傘のまま使い続けなければならない・・・。

例えば傘を公共でシェアするのは不可能だろうか・・・?何人も傘を個人で所有せず、公共財とする。町の到るところに傘は存在し、使いたい時に使い、使い終えればそこに置いていく。全ての人がそうすれば、意外と傘はお金と同じように上手く回転しないか?・・・・・。アホくさ・・・、どこにそんなスペースがあるんやら。自分で書いておきながら、あまりのアホさ加減に苦笑い。

あぁ、傘よ、もっと「不」を解消してくれ!







 

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2008.08.26 Tue 「 次はロンドン!雑談
北京オリンピックが終了した。とても楽しめた。結果の出た競技、出なかった競技、どれも楽しめた。残念な結果に終わったものも多々あるが、それも含めてのスポーツだと思う。北島康介選手や朝原宣治選手の姿は見ていてとても清清しく、感動を貰った。ほんと良かったなぁと思わされた。その一方で、結果の出なかった競技も数多くあるのも事実。メダリストを持ち上げるだけ持ち上げる、マスコミの偏重報道に対する違和感はここでは置いておくとして、野球を始め結果が出せなかったものに対して、批判の声がネット中心にとても多く上がっているのを見るととても違和感を感じ、悲しくなる。

これを言うと考え方が甘いとの批判があるのだろうが、出る事が既に素晴らしいと思う。なぜもっと気負いを取り去る形で送り出せないのか・・・。日本の選手を見ているともう言いようのない悲壮感が漂っているように感じる。ある意味戦場に赴く兵士の様相・・・。曰く、それぐらいの気概がないとオリンピックでは勝てない!とのことだろうが、正直なところ選手には有難迷惑な話だろう。日本代表じゃなくオリンピックに出場すれば結果を残せた選手がどれだけいただろうかと思う。スポンサーの問題、練習環境の問題などなど、日本国の恩恵を受けながらスポーツに勤しんでいるのだから、日本代表として行くのは当然といえば当然かもしれない。だがそんなもの、周りからあれこれ言われなくても本人は既に自覚しているはず。「余計なプレッシャーかけんなよ。言われなくても分かってるよ」ってところじゃないだろうか。

結果を残せているのは、プレッシャーを力に変えることができる、強靭な精神力の持ち主、もしくはプレッシャーをプレッシャーと感じずプレー出来る素晴らしい精神力の持ち主。大多数の日本人の平均的な精神力はここに当てはまらない気がする。そして大多数の日本代表選手もまた然りなのではないだろうか。普段は勿論一個人として競技を行っているのだから、その普段と同じ精神状態でプレーをさせてあげたい、そう思わずにはいられない。そこで結果を出せているだけでも既に凡人以上のものを持ち合わせているのだから。でも、これまた多くの日本人的感覚として、勝手に空気を読んで、勝手に期待を背負い込んでしまうかも・・・。精神構造の問題なのだろうか・・・。

むしろ本人の名誉欲のために結果を残そうとしても構わないのではないか?と思う。国はそれに乗っかって国威発揚をし、日本を世界にアピールすれば良い。勝手に乗っかるのだから、国が支援するのは当然。大選手団を送り込んでる時点で、世界に対して日本を十分アピール出来ている。日本は旗手=全代表選手というような国ではないのだから。今のように上から押さえつけ、期待を掛け過ぎるぐらいに掛けながら作るチームジャパンにするのではなくて、もっと創発的に個々の意志や努力が自然と同じ方向になるチームジャパンを形成できないだろうか。結果はやはり前もって期待するものではなく、出てきた形でしかないのだから・・・。本国に戻ってきてからある意味裁判があるスポーツなんて、スポーツの在り方としてどうかしてる。もっと頑張った選手達に賛辞を!





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2008.08.20 Wed 「 こうりのこうりつ(小売の効率)・・・IKEA、costco雑談
最近、相次いで海外系の小売店に行く機会を得た。ひとつはスウェーデンの「IKEA」、もうひとつはアメリカの「costco」(名目上コストコは卸(ホールセラー))。この両店に共通しているのが、徹底した売場管理コストの削減。双方のお店を見ていて率直に感じさせられたのは、果たしてこれが日本で生まれ得た形だろうか?ということ。恐らく日本の風土では決して生まれてくることが無かったように感じる。日本的小売りの代表格とも言えるのが、サイトのメインでもある「コンビニ」であるはず。見てみると分かるがもう全く正反対にあるといっても過言ではない。まるっきり思想が違う。どちらが良いというのではなく、まったく異なっている。日本の小売業が国際的に見て効率が悪いという指摘は以前からなされていたが、これは個人商店が多いからとの指摘もまた以前からなされていた。実際、日本の大手小売チェーンの効率は世界的に見てもそう引けをとらない。

イケアにしろコストコにしろ、徹底的に売場管理コストを削減して、効率化を図ろうとしている。イケアでは、買い物客は最後に自ら倉庫に行って自分が欲しい商品をカートに積み込まなければならない。その分、売場ともいえるショールームには必要最小限の人員配置をし、商品引渡しなどに関わる人間はほとんどいない。イケアの商品は、そうして売ることを前提にして商品をデザインし、梱包まで考えられている。試しに机と椅子を購入してみたが見事なまでにフラットで隙間無く箱に詰め込まれている。そうした商品がショールームを巡った最後にある倉庫ブロックで整然と堆く積み上げられている。一方コストコはもっと大味な印象。商品はどでかい棚もしくはパレット積みのまま売場に並べられている。フォークリフトなどでそのまま置いただけの状態。商品もパレット積みすること、大容量販売することが前提でパッケージデザインされている。国内メーカーのものも一様にそうしたパッケージングで作られているのだから大したものだ。これで売場陳列などのコストが大幅に削減されるため、人件費の大幅な削減が達成されるという寸法。聞くところによるとコストコのアイテム数は、数だけでいくとあの売場の広さでコンビニと大して変わりないらしいというから驚き。

翻って日本のコンビニ。コンビニでは売場効率をよくするため、一品一品を徹底的にPOS分析をし死に筋商品を排除していく。単品管理という言葉の語源はここにある。最近では書籍まで単品管理されているのだからこれまた驚き。常に売れ筋が並ぶよう品揃えをブラッシュアップし続けることによって、棚あたりの売上効率の最大化を図ろうとしている。売れるものしか並んでいない状態を常に目指している。コンビニは安売り店ではないため、このことによってチェーン本部とフランチャイズオーナーにとってよりメリットが生まれるという訳。勿論そのためにチェーン本部は、こうした単品管理システム構築のため莫大な投資を行っている。日本中の店舗から逐一集積されるこのPOS情報は、各業界メーカー各社にとって金を出してでも欲しいものになっているはず。

一方で売場管理コスト削減の思想があり、また一方で販売情報分析による効率化の思想がここにある。何とかベストミックスしたりすることはできないのか?と考えずにはいられない。そうすれば世界と比べて「引けをとらない」のではなく、世界に比べて「抜きん出た」効率を有する小売業が創造できないだろうか?と思う。セブン&アイホールディングスが新たに「ザ・プライス」というディスカウント業態の店舗を始めるという。パートタイマー増やしたり、メーカーと直取引をすることでコスト圧縮を図るとのことであるが、そういうこれまでの延長線上のような考え方でメーカーや問屋、従業員をいじめる方向ではなくて、もう少し違った切り口で効率化の追求をしていったら良いのになぁと思う。

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2008.08.12 Tue 「 国産食品の購入にポイント制度!?雑談

農水省から出てきたというこんな話。

農水省は12日、国産の食品を買うとポイントで還元される制度を2009年度にモデル実施することを明らかにした。消費者が国産品を選択する仕掛けを作り、食料自給率を引き上げるのが狙い。07年度の日本の食料自給率(カロリーベース)は40%で13年ぶりに上昇したものの、主要先進国の中では依然として最低水準。「国産ポイント」で消費者の心をつかめるかどうか、注目を集めそうだ。 
 ポイント制度は、例えばスーパー店頭で国産の農産物や魚介類を購入すると獲得でき、一定程度たまると商品の割引が受けられたり、地元農産物と交換できたりする仕組みになる見込み。コンビニでの国産食材を多く使った弁当の購入や、レストランでの国産メニューの飲食なども対象として想定している。
 農水省は来春までに流通や外食関係の民間企業、地域の小売店と生産者が連携した協議会などから企画提案を募り、09年度にモデル事業として委託実施する。複数の事業を支援する方向で、成功事例は他の企業や地域にも広く紹介したい考えだ。(了)
[時事通信社]

単純に批判してしまうのは簡単な話だが、少し立ち止まって考えてみた。
何となく考える方向性はそう間違っていないのではないかと思うからだ。

WTOドーハラウンドの農産物分野での交渉決裂は記憶に新しいが、合意間近と思われていた内容は日本農業にとって厳しいものであったのは周知の事実。食料自給率の向上は今後考えるべき課題なのは疑う余地もないが、その一方で農業分野において国の力が必要なのもまた事実。何らかのインセンティブが無ければ、残念ながら国産の農産物に競争力は無い。でも、既報のような国そのものが末端にまで関わるような仕組みでは話全体が途方も無い規模になってしまう。

その問題点は主に二つ。

1、ポイント管理の仕組み構築に必要な膨大なコスト
2、どこの誰が国産の農産物であるとの裏づけを行うのか

だがここで、小売チェーン単位に話を矮小化すると実現性が少し増すように感じる。現在主要なチェーンには既にポイント機能は存在する。これを活用しない手はない。チェーン側としては農業への貢献をアピールしつつ、且つフードマイレージ等の部分を絡めれば環境面での貢献もアピールできる。現在良く聞かれるCSRなどの言葉にも表れているように、企業は利益追求の次を考えなければいけなくなってきている。そして何よりも、消費者は安全な食品を求めているはずだ。(全ての国産農産物が安全ではないが、それは今回の主題ではないので横に置いておく)

こういう部分に対して、間接的に民間を動かしていくようもっていくのが公としては賢いやりかた。例えば、小売チェーンの国産農産物購入の貢献度に対して、法人税減税措置を設ける。チェーン側としては小売の際、国産農産物またはそれを多く使用された商品に対しては、小売価格が上昇する分多くのポイント還元を実施し、実質的な価格低減を図る。勿論、同じように見える商品に2種類の価格が並べば、価格の高い商品は売れないだろうから、そういった面に対して国はしっかりとした啓蒙活動を積極的に行わなければならない。この国の未来のために、国産農産物を買いましょうと。このままでは産地偽装をして不正な利得を得ようする輩が出そうだから、この面の罰則は厳しく。できれば性善説に立ちたいが、今の状況ではそうもいかないかも・・・。それでも小売チェーン側は企業の名声と威信にかけて、クリーンな農産物を自らで求めることを信じたい。

まぁ、単純に言えばセブンイレブンで国産のものしか使用していない弁当とそうでない弁当がある場合、たとえ国産品ばかりの方が100円高かったとしても、100円分のnanacoポイントが戻ってくればそっちを買うんじゃないか?って話。セブン&アイはその方が税金も安くなってお得でしょ?ってことで。

国が全てのポイントを管理するなんて途方も無い話よりは、ちょっとはマシな気がする。そんな話を強引に推し進めようとしてたら、たとえそれが日本農業に対する正義感から出てきた話であったとしても傍から見れば、公務員が自らの利権と天下り先を新たに作らんがための話にしか聞こえない。また実際、そうとしか思えない話のような気がする。

国は農業に対してまさしく「NO業政策」とも揶揄される態度で接してきた。国が民を食わせるよう導くのは当然の話。外からの輸入がちょっと滞っただけで混乱をきたすような今の現状では話にならない。

もうちょっと真剣に考えて欲しいかなぁ、っていうのが率直な感想。

(ポイントという面に拘って考えたが、国産農産物への消費税無税化でもすれば一番直接的で手っ取り早い気もするが・・・)
 

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