仕事中、外で車に乗る時ラジオを良く聞くが、最近よく某宗教団体のCMをよく耳にする。耳障りの良い甘ったるい言葉を並べているこのCMを聞いて、いつも違和感を感じる。宗教が公共の電波で広告をすることについて。国民の財産である電波を間接的ではあるが使いながら一宗教団体が広告をすることについて。マスメディアの倫理観を疑うと共に、宗教の節操の無さに辟易とする。
・トヨタがなぜ車の宣伝をするのか。商品が売れれば利益があがるから。
・東京海上がなぜ保険の宣伝をするのか。保険が契約されれば利益があがるから。
・ヤマト運輸がなぜ宅急便の宣伝をするのか。サービスが利用されれば利益があがるから。
形のある無しにかかわらず、企業が高い金を使って広告を打つのは、自らの商品・サービスを世に認知させ消費者の購買行動の時に自社の商品を選択させんがためである。企業は利益の最大化のために存在しているのだから。では、宗教はなぜ宣伝をするのか?高い理念を世に知らせるため?それとも良い教えを広める布教活動?あほらしい・・・。そんな事のために広告をしている訳がない。実際はその宗教を消費者が選択するよう仕向けるため。サービスが利用されれば利益があがるからでしかない。
宗教を信じる人間は世界中にいる。またこの国では信教の自由が保証されている。これは素晴らしいことだと思う。心が疲れた時に宗教を拠り所にする人間は少なからずいる。しかし税制面でかなり優遇されている宗教法人がひとたび利益を目指した時、それは他のあらゆる私企業にとっては脅威でしかない。ハンディキャップレースのようなものだ。そしてその金に群がるという行為は、倫理観のかけらもないものである。欲とは無縁のはずの宗教が欲にまみれる姿は見るに堪えない。更にそれに群がるマスコミには、虫唾が走るとしか言いようがない。
「コンビニ店長のためのPOP駆け込み寺」
http://itecommerce.nakamauchi.com
PR