30歳を超えているにもかかわらずマンガを電車で読む人間かここにもいるが、この「にもかかわらず」という部分に共感する日本人があまりに多いために、この国は自身が得意とする産業をみすみす逃そうとしている。
おっさんにもかかわらず電車でマンガを読む
電気街をうろうろする人間をオタクと揶揄する
これらの風潮がおそらく大半の日本人の間で常識的思考として存在しているように感じるが、これは相当勿体無いミスリードになっているように思う。この分野の産業的魅力に気づいていないからだ。こうした認識を持つ一方で、これらの人間も知っているとは思うが、日本発のサブカルチャーは今や世界中の人間を虜にしている。勿論ハリウッド映画的に老若男女という訳にはいかないだろうが、少なくとも外国人が日本文化を捕らえる上で、欠かせないパーツになっているのは間違いない。
江戸時代の浮世絵と同じものを感じる。当時ヨーロッパでは、日本から輸入されてくる器の緩衝材として使われていた浮世絵の素晴らしさに、とても感銘を受けたと言われる。日本人から見ると無価値であったものが、外の世界にいた人間からみると立派な芸術に見えた。まさか北斎も自分の浮世絵が外国の美術館に飾られる日が来る事など想像だにしていなかったに違いない。
日本のサブカルチャーは文化である。いつまでも「サブ」扱いをしているようでは国家としてかなりの機会損失を被る事になる。国家的に取り組めば、立派に世界に輸出できる産業になりうるはず。もう既に技術的な面が東南アジア方面に流出している事を危惧する声は以前から聞こえている。
日本のどこかに、ハリウッド的にサブカルチャーに関わる企業を集積させるよう、特区などを設定していくなどの方法論はあっても良い気がする。外からの人材も積極的に受け入れる体制が作られても良いだろう(技術者移民の受け入れなど)。ハリウッド映画はアメリカ人だけで作られている訳ではない。世界中のサブカルチャーを目指す人間は日本の○○市を目指す、そんな状況があればいいのに・・・。
どうでしょう?橋下知事(笑)。ベイエリアに埋め立て地がいっぱい余っているかと思いますが・・・。
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