いろんなマスコミ媒体において、かなり大きな扱いでホンダのF1撤退のニュースが流れた。皆一様に、あのホンダが・・・、不況もここまできたか・・・、的な論調で話が展開されているが、少し感傷的に過ぎる報道のように思う。何ゆえにここまで感情に訴える報道になるのか甚だ疑問に感じる。
ホンダは何も参戦以来ずっとF1に参戦していた訳ではない。むしろ参戦、撤退を繰り返してきているのが歴史的事実。経営的には素早い好判断であったように感じるだが。
F1は技術革新の側面と同時に、当然の事ながら世界的なブランディングの手段という側面もある。そういう意味では当然、投資というよりは広告宣伝的な側面も色濃いのは確か。本体の自動車製造の安定のために、この部分のリストラを行う判断は、経営者としてタイミング的には英断である気がする。しかし、そういう方向での報道があまり見られない事にとても奇異なものを感じた。
景気の停滞感、後退感は確かに現実としてあるのだが、あれもこれも起こる事全てその方向で捕らえてしまう事に一抹の不安を覚える。マスコミ主導で景況感をミスリードしてはいないだろうか。あまりにも感情的に伝え過ぎてはいないだろうか。弱者救済の名の下に、強きを挫く義賊的ヒロイズムに捕らわれてはいないだろうか。
マスコミが付和雷同でどうする・・・。いや、むしろそれがマスコミの暗い過去か・・・。やはり歴史は繰り返すのかも。
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