オリンピックは国の宣伝機会でもあるが、当然のことながらスポーツ用品メーカーにしてみたら自らのブランドをアピールするまたとない場所。競泳を見ていたらSPEEDの水着が各国選手を席巻していたのは、とてつもない宣伝効果であったろうことは想像に難くない。(昔に水泳をしてた身からすると、かつてはSPPEDはミズノのライセンス生産だったのに・・・)。
そんな中でオリンピック中継の間に入るCMもスポーツ用品メーカーのCMが積極的に入ってくる。中でも印象に残ったのがNIKEのCM。スポーツ用品メーカーにとって、どれだけ有力な選手に自らのブランドの用具を使用してもらうかはとても重要な事。NIKEはその点、これまでもそれをとても戦略的に且つ効果的に行ってきたといえる。クリスティアーノ・ロナウドや全盛期のカール・ルイス(当時はそんなにNIKEと関係が深かった印象はないが)などが、The Killer
s の印象的な音楽とともに次々と映像が差し込まれるスタイリッシュなCM。このCMを特に印象付けているのが、最後に登場する両足義足のスプリンター、オスカー・ピストリウス。暗闇の中選手だけが浮かび上がるような撮影方法も印象的。
こういった選手をしっかりと抑えているあたりが上手いと思う。あの走っている姿はかなりのインパクトがある。そこに価値を認めたあたり流石である。もちろんトップクラスの選手であることは疑う余地はないのであるが、たとえばウサイン・ボルトなどと比べるとメーカー間の競争や映像としてのインパクトなど総合して考えると、ピストリウスに軍配が上がる気がする。
広告は、露出も重要だが、それと同時にどれだけ人々の心の中に印象付けることができるかどうかも非常に重要。消費者はCMを見てすぐ購買行動をする訳ではなく、いざ購買行動を起こす時にこそ、そのブランドが心の中に浮かび上がる事が重視されなければならない。それも繰り返し様々な方向から、消費者に自らのブランドを訴えかけ続けブランドイメージを形成する。トップクラスの障害者への支援というのは、露出の少なさはあるだろうがこうした効果的な使用方法を用いる事によって、イメージの向上と効率的なインパクトを消費者に残すことが出来る気がする。
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