全国ニュースにもなっている大阪ひき逃げ事件の報道でちょっと思った事。新聞2紙で伝えるニュアンスの違いが気になった。
「引きずって走れば死ぬとわかっていた」と殺意があったことも認めている。(産経新聞)
「人を引きずったまま走れば死んでしまうことぐらい分かっていたが、とにかくその場から逃げたかった」と供述している。(報知新聞)
全国紙とスポーツ誌の違いだろうか。「死ぬとわかっていた」と「死んでしまうことぐらい分かっていた」の間にはかなりの違いがあるように思う。産経は努めて冷静に感情を込めず、報知は加害者の人間性をここに込めたい印象。どっちが良いとかではなく、人の目と耳と頭を通すことでこれだけの変化が生じるのだとここに感じた気がする。報道とは自分で遭遇していない限り、伝聞でしかない。そこに他人の感情や思想、利益などが含まれうることを肝に銘じておかなければならない。
しかしそれにしても、大阪に住んでいる人間としては、この被害者の人、なんであそこを歩いてしまったのかと思わずにはいられない。明け方の交通量が少ない時間ではあっただろうが・・・。通常あそこを運転していて、人が出てくるかもって意識しながら運転することは、他の道と比べると著しく低くなる気がする。それぐらい人が歩くことがない交差点であるのは確か。あそこを歩くのは危険すぎる。被害者も加害者も酒酔いだったということだろうか・・・。事故の発生の時点だけに限ってだけ言えば被害者にほんの少しの非はあるかもしれない。でもそれで済ませるにはあまりに悲しく残酷な事件。犯人が捕まって本当に良かった。
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