先日、大台ケ原に行った。相当な山奥、大阪から直線距離的には近いが有料道路があるわけではなくとても時間がかかる。その山の入り口の山小屋にも大塚製薬の「ソイジョイ」が置かれていた。どれだけ売れているのか実感させられる。
一番最初の頃、ソイジョイのCMに出ていたタレントを覚えているだろうか?みのもんた氏である。この頃、この商品のメインターゲットは今の購入層と違ったことはここで伺える。20代~30代の女性に向ける商品のキャラクターとしてみのもんた氏は適切ではない。大豆から作られたこの商品の初期の想定購買層はもう少し上であったのだろう。
だが恐らく販売後の調査でここにズレがあった事が分かった。そして一気にターゲットを変換した。だからトヨエツと田中麗奈のCMへと変わったのであろう。ここに大塚製薬のすごさを感じる。作り出した商品に対する自信、性格な分析能力、的確な広告戦略、商品の素晴らしさもさることながら、作り出した商品をいかに売るか、その部分の能力は他を圧倒するものがあるのではないだろうか。
売り出した後の販売網の構築も一気呵成、いたるところで目にする。スーパー、ドラッグストア、コンビニ、ホームセンター、スポーツ用品店、駅売店、そして山奥の山小屋まで。置き場所も実に様々、店内の棚に飽き足らず、隙間を逃さない什器のバリエーションの豊富さには目を見張るものがある。
大塚製薬はその名の通り、薬屋さん。だが、ポカリスエット、カロリーメイト、ファイブミニなど、世間に名の知られた数々のヒット商品を持つ。共通しているのはそれまでの市場になかったものということ。市場を作り出し、顧客を作り出しているという事。そして売り方、営業力の素晴らしさがそこに加わる。とても力強い会社だ・・・。大塚製薬の営業の人と知り合いになって営業のノウハウを教えて頂きたいものだ。
「コンビニ店長のためのPOP駆け込み寺」
http://itecommerce.nakamauchi.com
PR