トマトは赤いというのは正しい。これは誰しもが認識している事であるが、トマトを見て感じる色が人類全てにとって同じ色であるというのは誰が確認したのだろうか・・・。何故トマトの出す色が「赤」かと言えば、人は後天的にこの色は「赤」だと教えられたから。全ての人にとって、色の知覚が先で、そこに名前が後で付く。
色とは物体表面における光の反射具合によって分かれるもの。一部の波長のみ吸収するから他の色が混ざって色が出来、全反射すれば「白」、全吸収すれば「黒」という訳。光が無ければ色は知覚できないのだから、よく考えてみれば分かる。絵の具にしろ何にしろ、その波長の光以外を反射しない物質であるというだけで、それそのものに色が付いているというのとはちょっと違う気がする。
話がちょっと反れたが、例えばA氏とB氏の二人がいて、これらの人が生まれて初めてみたトマトの色を、色の名前を教えられる前に最初に知覚したレベルで比較することは到底出来ない。だがもし比較することが出来たとしたならば、それは必ずしも一致しないのではないかという気がする。
色とは光だ。目にその光が入ってきて、網膜で感知し脳でそれを識別する。あくまで脳の中での話に過ぎない。言ってしまえば脳の匙加減ひとつ。個々の人間すべてにとってこれが全て共通しているはずがあるだろうか・・・。例えば、他人との間で色の認識に齟齬が生じたことはないだろうか?例えば、街中で「これはちょっと・・・」という配色で服をコーディネートしている人を見かけた事はないだろうか?
知覚し脳で識別した時点では、ある人にとって「赤」と認識している色が、ある人にとっては「ピンク」である可能性は否定出来ない。何故ならその色に付いた名前は後で教えられたもので、人はそれで色の違いの認識しているだけなのだから。見えているものが言葉という記号に置き換えられた瞬間、それは脳の中では情報として整理されているのかもしれないけれど、何故か感覚的なものを置き去りにしてしまっている気がする・・・。
あなたにとって今見えているトマトの色という知覚は、他の人にとってみれば林家ぺーの服の色の知覚とイコールかもしれない。だがそれはあなたにとっては「ピンク」という知覚であったのかもしれないけれど、お互いにその色は赤であるという認識しかないので、このギャップを埋める時は永遠に来ないし、その認識の違いを埋める術もない。これは色に限ったことではないのだろうけれど、そうして考えると人間の知覚ってちょっと面白い。
「コンビニ店長のためのPOP駆け込み寺」
http://itecommerce.nakamauchi.com
PR
楽天の本拠地の球場の名前をご存知だろうか?「Kスタ宮城」略さとれて呼ばれている事が多いが「クリネックススタジアム宮城」が正式名称。せっかくネーミングライツ買ってるのに、肝心のテレビで略されて呼ばれたら、価値が半減している気がする。
いつからだろうか・・・、ネーミングライツが一般的に売られるようになったのは・・・。インボイス西部ドーム、ヤフーBBスタジアム、スカイマークスタジアム、新旧色々他の球場は一般的に呼ばれているのに、クリネックスだけが何故か可哀相な状況・・・。ただ確かにこの名前を売るという方法は理にかなっている。あれだけ名前の露出があれば、それに金を払う価値は十分にある。
広告は、あらゆるものの価値を変える。グーグルは広告収入をベースにあれだけのサービスを無料で提供している。もっと違ったもので言えば、裏面が全面広告の無料コピーや、裏面に広告が入る無料DPE、飲食店用の広告入り無料紙ナプキンなんてのもあるらしい。最近では、自家用車のボディーに広告掲載して収入を得られるサービスを展開している企業の話も出だした。求人情報誌は無料が当たり前になったし、R25なんて無料雑誌はいつも品切れ状態。ホットペッパーも今や当たり前になった面白いサービス。全て広告収入が元になっている。だが、無料漫画誌はコケたのを考えると、必ずしも広告を使った無料を無闇に礼賛する訳にはいかない。
広告に頼ったビジネスモデルはこれからも増える傾向にあるように思う。よく考えれば民放も元々広告を使った無料のビジネス。だがこれからは、マスコミだけがそれを独占することは出来ない。今後はこれまで広告を使う事など思いもつかなかったようなビジネスが生まれてくるように思う。どこに広告的価値を見出すか、何に広告的価値を見出すか、そしてそれがこれまでと違う切り口で見出す事が出来れば、新たなビジネスが創造できそうな気がする。ただ、いつまでも広告に頼ったビジネスが成立しつづけるとは思えないが・・・。
「コンビニ店長のためのPOP駆け込み寺」
http://itecommerce.nakamauchi.com
都市部にしかないため、馴染みの薄い人も多いかもしれないampm。近頃再度の身売り話が出ている。展開が都市部に集中しているため都会的イメージを持っている人も多いはずだが、システム的には実はそれほど進んだものを使っておらず、業界で最後発のチェーンゆえの弱みも見え隠れする。
銀行ATMを最初に店内に設置したのはampm。電子マネーを店頭で初めて大々的に使い始めたのもampm。冷凍のお弁当など他チェーンにはない特色も多い。そういう意味では面白い取り組みをこれまで行ってきている。だが、ここに到って致命的だったのは、利益を上げる力が不足しているということ。恐らく構造的に利益を生みにくい体質になってしまっているのだろう。都心に多いということは、賃料という固定費が嵩む事を意味している訳だから、この1点を考えてみても分かる。
淘汰の時代が見え始めている。フランチャイズという形態上、身売り即買収の動きにはなかなか繋がってこないのが実情のようだが、確実にその時代はすぐそこまで来ている。セブンイレブンの一人勝ち、店舗の飽和状態・・・。コンビニを取り巻く環境は日一日と厳しさを増す。微力だが、皆さんの店舗の売り上げ向上のお手伝いを出来ればと思う。と同時に皆さんも自らが出来ることを今一度見直してはどうだろうか?チェーン本部に寄りかかった経営では、いずれチェーンと運命を共にするしか先がなくなる・・・。
「コンビニ店長のためのPOP駆け込み寺」
http://itecommerce.nakamauchi.com
つづきはこちら
今週はハロウィーンPOPを追加。最近のアクセス履歴を見ていると9月へのアクセスが多い。やはり「おでん」と「中華まん」を追加するのが急務のようで・・・。
やってはいるんですが、どうもピンとくるのが出来ません(笑)
「コンビニ店長のためのPOP駆け込み寺」
http://itecommerce.nakamauchi.com
「え~、だってテレビで言ってたもん」
電車で聞こえてきた高校生の言葉。歳が若くなるほど、この傾向は強くなるような気がする。テレビの言うことは正しい、これほど愚かな妄信は無い。だが、それだけ影響力が強いのも事実。
テレビは嘘をつく。それも平気で。軽々しく。無節操に。
新聞はテレビより権威があるように振舞っているが、新聞もまた嘘をつく。表立って嘘ではなくても、報じない、隠すことによって、不作為的に嘘をつく。
「コンビニ店長のためのPOP駆け込み寺」
http://itecommerce.nakamauchi.com